オオバコとメジロそしてあいみょん
四月から始まっている、NHKテレビ朝ドラ『らんまん』の第八話のなかで、雑草のオオバコが登場した。オオバコと聞いて、私は過って二十二歳の頃、飼っていたメジロを思い出した。会社仲間の先輩からいただいた、竹ひご製の鳥かごに入った一羽のメジロだ。
餌づくりはオオバコの葉を採取してきて、魚粉といっしょに、すりこ木で、すり鉢で混ぜ合わせ、すり餌を作っていた。私が子供の頃の、近所のメジロを買っていたおじさん等はギシギシの葉を使っていたが、家の近辺では探せなくて、代わりにオオバコを使った。
メジロは気持ちいいほど立派に良く鳴いていたが、1年も経たず、夏に放鳥した。
ドラマの主人公・万太郎は草花に対し、語り掛けるほどの愛情と好奇心を持っていた。
時代背景は明治維新から四、五年経った頃か。身分制度が解かれ、旧藩士の子弟の郷校であった名教館(めいこうかん)に、有力商家の男子も許されて入学できるようになるも、万太郎は旧藩士の子等から、いじめを受け、登校の意欲が奮い立たなくなっていた時、名教館の庭の生えていた雑草に、弱音を語り掛けた…
「おはんみたいに、踏まれる度に強くなれたらのーぅ」 そこへ、館の学頭が現われ、
「この茎は外が柔らかくて中が硬い、ほんだけ強い。しかもここに種がある。踏まれた足の裏に付いて、種を運ばせる。ようできちょる」 そして、その雑草の名をオオバコといい、どの草にも名前があることを教えた。ここから、この学頭の影響を大いに受け、万太郎は学業一直線へ人生が展開する...
この先、植物好きには堪らないドラマとなって行くのでしょうね。おそらく… 知らんけど…
そうそう、ドラマの冒頭に流れる主題歌「愛の花」(*)は、あいみょんの透明感のある歌声と清々しくも少しメランコリックな曲調が、ドラマの雰囲気と相まって、気持ちが和らぐ…いや、胸を揺さぶるというほどでもないが、僅かな昂ぶりが、さわさわ感を呼ぶという感じ?(何言ってんだか)
歌詞の中にも花が出て来ます。新しい花の種…愛の花を貴方へ…
♫ 言葉足らずの愛を 愛を貴方へ
私は決して今を 今を憎んではいない ...
♫ 空が晴れたら 愛を 愛を伝えて
涙は明日のため 新しい花の種 ...
♫ 言葉足らずの愛を 愛の花を貴方に
何か知らんけど聴いていると、こみ上げて来るものがあるんだけど…う、うっ…なんでだろう? というぐらい、いい曲なのさ。 ジャンジャン!
(*) あいみょん 愛の花 (Full size.)【NHK 連続テレビ小説「らんまん」主題歌】 - YouTube
2023.4.23記
オオバコ 踏みつけに強く、人などがよく通る道端などの日当たりのよい場所で良く見られ、草丈が高くなる草が生えないような場所を選んで生育する。踏みつけが弱い場所では高くのびる性質を持たないので、他の草に負けてしまう。by Wikipedia