中森明菜/AL-MAUJ(アルマージ)1989年
思い出しては赤面もの。40路まじかのオッサンが声張り上げて明菜を熱唱していたスナックに、カラオケ店。 ♪夢一途に 愛されても 恋無惨に 流されても...
中森明菜の”アルマージ”は私の定番だった。彼女の声のトーンが低いのに合わせたのか、男が高音を出すのには歌い易い音域だった。これを歌い終えるとスッキリ感で満たされた。この曲はおじさんがストレス発散で声を張り上げて歌うには最適な一曲だった。
その頃も、彼女のテレビでの会話を聴いていると聞き耳を立てないと何と言っているのかちょっとわからない状態だった。この年であの頃の彼女の会話を良く聴こうとしたら、ボリュームのボタンを4ン段階アップしないと、聞き取るのは無理なんじゃないかなーと思う。それくらい声の質は低く、か細かった。
彼女は曲に合わせて、衣装にも凝っていて、視聴者を楽しませてくれた。女の子の変身願望を満たすかのように、毎回新曲の度に、斬新な衣装を披露していた。衣装に合わせた振り付けも見所があった。何でも、衣装と振り付けは彼女自身の発案だったそうな。
便利な世の中だ、YouTubeのある世界は。あの頃のテレビの歌番組での明菜が観れる。アラビアンナイトの王女様風的な(?)衣装を纏って、優雅に踊って歌ってらっしゃる中森明菜に逢える。映像も綺麗だとは言えないものの、十分鑑賞することができる。
今となっては、PCディスプレイで映し出される絶頂期の明菜を観ながら、懐かしさで十分満たされる平和なお年頃と、私はなってしまった。♪チ~~ン...
2022.5.24記