小山ルミのさすらいのギター
”さすらいのギター / 小山ルミ(1971年)” はいい歌です。50年程前の昭和歌謡ですが、今の時代でも十分イケると思います…
ベンチャーズの演奏、乗りやすい曲です。出だしのドラムとギターが印象的です。
軽やかなテンポとリズムで心地よく聴けます。
小山ルミさんの歌声がこの歌にピッタリですね。きれいな声、正確な発音、魅力ある声です。歌い方も素敵です。他の人のカバー曲も聴きましたが、小山ルミさんの歌唱が一番好きです。
当時、彼女は19歳。スタイルが良くてエキゾチックな顔立ちで、モデル兼タレントとして人気があった。ドリフターズの加藤茶と付き合っていたそうで、破局して若くしてアメリカに渡ってしまったそうな。
当時はこの曲をあまりテレビで視聴した印象は無く、数年前ユーチューブで発見。懐かしく聞き返したら、今の言葉で言うと”ばずった”。車の運転時に聴いている。
原曲の歌詞は日露戦争で出兵するロシア軍兵士への哀愁歌であるロシア民謡の「満州の丘に立ちて」だそうです。戦友を偲んでロシアの軍楽隊員だった人が作曲したのだそうです。
ユーチューブでロシアの歌手が重厚に歌ってました。これはこれでいいなと思いました。メロディーラインが馴染みやすいです。国や状況が違っても、いろんな感じで歌ってもいいなと思えるのは、メロディーの琴線は心が平和な時しか響かないから?(ん?、なに言ってんだか解かんない)
このロシア民謡を1963年にフィンランドのエレキバンド、ザ・サウンズが発表した楽曲をベンチャーズがカバーし、その邦楽バージョンを歌手・小山ルミでレコード化したそうです。
日本の軍人さんも日露戦争で帝政ロシア時代のロシア軍と戦っていたんですよね。118年後の体制が変わって今の時代になっても、ロシアは戦争を仕掛けて来るのですね。怖いですね〜。”さすらいのギター”を調べたら、こんな因縁に当たるとは、思いもしませんでした。
2022.5.23記