軍艦島と北見の夕焼け
私には北海道北見市で、52歳から2年間の生活経験がございます
北見周辺の平地一帯で見渡す限りの「タマネギ」や「ばれいしょ」の畑は、長崎、いや、おそらく九州では見られることはございません。
長崎のジャガイモ(ばれいしょ)は全国的には有名ですが、狭い耕作地を一片の無駄なく工夫して、生産されています。丘陵地帯では低い段々状の土地に栽培されていますし、平地の畑でも面積が北見の比ではありません 。
長崎人から見ると羨ましい土地の広大さでございます。また、見晴らしが良く、いや良すぎます。
ある日の午後、見晴らしが良い北見の西の空に現れた夕焼けを見て、ふと、気付いたことがございました。
「夕焼けの色、綺麗じゃ、ござんせんか? 」。ひとり、暫し、見とれた時間(とき)がございました。
オレンジと赤い色が混ざり合わさった、あかね色を少し明るくしたような、これを茜雲と呼ぶのでは?
そうでございます、北見の夕焼けは鑑賞に値する美しい茜雲でございます。
長崎の夕日にはこの色はございません。見たこと無い色でございます。野母崎半島からの海に浮かぶ軍艦島を観て、人工造形美がプラスされた夕日とは別の、自然な生の美しさに、いたく魅了されたのでございます 。
この時期、まだ、雪が残っている、いや、雪がドンと、さらに降ることがございます。懐かしの大地。あの頃と今もお変わりはないでしょうか?
「ボケ! 変わっとるわい!」と、突っ込みがざわざわと、耳を澄ませば、 聴こえてまいります。
時々の耳鳴りを、神の声がすると、決して人には言えない...冗談が過ぎる、サダオでございます。
2022.4.8記