玄関先の樹齢2年のモミジの枝先でクマゼミが羽化(うか)した
七夕(たなばた)が過ぎた二日後の夜。庭から望む東の空に、織姫星と彦星が現れていました。月明かりが強くて、銀河(天の川)は見えなかったけど、しっかりと、織姫星と彦星は目で確認できました。
スマートフォンを片手に、アプリの「Sky Guide」を覗きながら、小5と小1年の男孫二人と一緒に、東の夜空を見上げました。
七夕伝説の織姫星はこと座の1等星ベガ、彦星はわし座のアルタイル、とアプリに導かれて、天空に指を差すことができました。
月の形に関しては、満月と三日月しか、私のメモリーには入っていなかった。ので、小5の孫の「新月やったら、天の川は見えたの?」には、「うん?シンゲツ?それ何? 」となってしまった。
夜空の観察が終わって、家の中に入ろうとしたとき、小5の孫が蝉の幼虫を発見した。
樹齢2年のモミジの枝先の葉を丸めるかのように足先を動かしていた。しばらくすると動きが止まったので、まだ羽化はしないだろうと、室内に戻った。が、すぐ羽化が始まったようで、数十分後には羽の一部が出ていた。さらに、数十分後には完全に羽化していて、クマゼミ特有の緑色で縁取った透明の羽を伸ばしていた。
翌朝は寝坊して、7時頃覗くと、そこには脱け殻だけが残っていた。よく観ようと近づくと、バタバタ音と共に、カーポートの天板にぶつかり、地面に墜落して、すぐ、バタバタと家前に沿った上り坂を駆け上がるかのように、羽が開いた背中を見せながらクマゼミは西方向へ飛んで行った。
2022/07/15記