サダオの黒歴史 1/100話
28歳の時、地元を離れ、単身赴任し、営業が仕事となった。
やる気満々の気持ちとは裏腹に、結果が見えない成績。売れない原因を自分以外へ責任転嫁していた。次第に、怠惰な営業活動に流され、喫茶店での時間つぶしが日常になった。助っ人が役を果たせず、むしろ、お荷物状態に成り下がっていた屈辱の3年間だった。周囲の期待を裏切って、終わった。
地元へ戻ってからは、より真面目に仕事に向き合うようになった。首にならない有難さ、やる気が結果となる職場環境の有難さが身に染みた。
しかし、今思えば、異業種の未知の世界で、作業服から背広に変えて、180度転換の社会生活を経験したことが、後々役立ったのだから、迷惑かけた方々には申し訳ないが、チャレンジの3年間に感謝したい。
その後、40年以上経った今でも、売れない営業時代の自分の姿を夢にみることがある。再チャレンジしている夢も見ることがあるが、結果は同じで、変わってはいない。夢に期待しても、夢はハッピー・エンドを実現(?)してくれない。 落ちろー、落ちろー、落ちろー。 黒歴史はねっとりと、しつこい...。
2022.4.5記