『彼岸花』の山本富士子の存在が眩しかった
女優・山本富士子の若き頃の美しさに遅まきながら気付かされました。なんでまた今なの?とお思いでしょうか?
つい最近のこと。六十年以上前の小津安二郎監督の名作と言われる『彼岸花』を初めて鑑賞したとき、山本富士子の存在が眩しかった。すぐに彼女の出演作品を調べて、立て続けに3本(『日本橋』『夜の河』『夜の蝶』)を視聴しました。
大浦松ヶ枝橋の傍に『みなと』という映画館が昭和四十年代にかつてはありました。ここでは長崎での封切館から少し(否、かなり)遅れて、特定の映画会社のみではなく、各社の上映がなされていました。大映、松竹、日活、東宝そして東映の製作会社の映画が、かつ安い入場料金で上映されていました。
自宅から徒歩で行ける距離だったので幼いときは連れて行ってもらったり、あるいは友達同士で加山雄三の若大将シリーズや植木等とクレージーキャッツの喜劇映画をと、中学時代は好んで行っていました。
山本富士子の映画出演は32歳頃までしかないようですし、テレビのドラマでは拝見した覚えがないので、おそらく、私の彼女への記憶は雑誌やこの映画館で何気なく観ていたのが主だったのではと思います。鼻たれ坊主から少し色気づいた頃までの私は、山本富士子目当てで映画館に通ってはいませんでした。
映画時代の彼女のカラーフィルム作品を観て、改めて思いました。通りの良いはっきりとした声質で、かつ、なんとお綺麗な方だったんだろうと... 70歳過ぎのジイとなって(ならなくても)分かる、際立つ程の美貌です…よね?
和服だけでなく洋装姿の彼女の出演映画作品も観てみたいです。デジタルリメイクされた高画質、高音質で。もちろん、総天然色でね!
P.S. 女優・山本 富士子 様(1931年12月11日生まれ)
2023.1.11記